事実関係
7月11日(火)、
カルト教祖チャールズ・マンソン信者で、
殺人罪で服役していたレスリー・ヴァン・ホーテンさんが
53年の刑期を終えて、刑務所を仮出所した。
(カリフォルニア州矯正リハビリテーション局による発表)
ヴァン・ホーテンさんは現在 “移行生活施設 “にいる。
(担当弁護士による発表)
仮釈放中のヴァン・ホーテンさんは、行政の監督下に置かれる。
仮釈放期間は最長3年で、1年後に仮釈放解除審査が行われる。
(矯正リハビリテーション局による発表)
ヴァン・ホーテンさんが服役していた刑務所のあるカリフォルニア州の
州知事であるギャビン・ニューサム氏は、先週
「彼女の仮釈放を取りやめるよう、
カリフォルニア州最高裁に要請するつもりはありません」
と述べていた。
そして今週7月11日(火)、ヴァン・ホーテンさんの仮釈放は実施された。
関係者の話
カリフォルニア知事室のコミュニケーション・ディレクター エリン・メロン氏
「ニューサム知事は知事就任以来、
ヴァン・ホーテンさんの仮釈放決定を3度取り消し、
取り消しに対する彼女の異議申し立てに対し、
法廷で抗弁していました」
(7月11日(火)の談話)
カリフォルニア州知事 ギャビン・ニューサム氏
「ヴァン・ホーテンさんを釈放した控訴裁判所の判決に失望しています。
しかし、さらなる上告は成功する見込みがありません。
従ってこれ以上の行動をとるつもりはありません。
カリフォルニア州最高裁が上告を受理するケースはごくわずかなのです」
参考:ヴァン・ホーテンさんが絡んだ事件の概要
1969年8月10日、
ヴァン・ホーテンさんはロサンゼルスの自宅で
裕福な八百屋レノ・ラビアンカとその妻ローズマリー・ラビアンカの殺害に加わった。
ヴァン・ホーテンさんは19歳だった。
ラビアンカ夫妻は刺殺され、被害者レノの腹には「war」という文字が刻まれていた。
ヴァン・ホーテンさんは、
女優シャロン・テートら4人が
上記の事件の一夜前に、ロサンゼルスの別の家で殺害された
「マンソン・ファミリー殺人事件」には関与していない。
いずれの事件においても、教祖のマンソン自身は殺人を実行していない。
マンソンは信奉者たちが殺人を実行するよう命じていた。
マンソンは2017年に獄中死している。(83歳没)
事件当時に関するヴァン・ホーテンさんの話
1994年、
服役中だったヴァン・ホーテンさんは
ABCニュースに対し、
犯行当時の状況を、以下のように語っている。
「私ともう一人のマンソン信奉者が
被害者夫妻の妻ローズマリー氏を寝室に連れて行きました。
その時、別室で夫レノ氏が殺される音が
私たちのいる寝室に入ってきてしまいました。
音を聞いたローズマリー氏はレノ氏に呼びかけ、叫び始めました。
その瞬間、ほんの一瞬ですが、
私は、この人たちは愛し合っている人たちなんだと思いました」
この時、同じマンソンの信奉者であるチャールズ・”テックス”・ワトソンが
ヴァン・ホーテンさんにナイフを渡したという。
「ワトソンは私に対して『お前も何かやれ』と言いました。
マンソンが、『マンソン・ファミリー全員が手を汚すように』と言ったからです。
そして私はローズマリー氏の背中の下部を16回ほど刺しました」
引用:https://www.yahoo.com/gma/charles-manson-follower-leslie-van-201000979.html
ブログ主の雑感
53年ですか。
とてつもない年月だと思うんですけど、
被害者はその年月自体を奪われてるわけですよね。
しかも大変な痛みと恐怖の中で。
引用元のコメント欄をざっと見ると、
仮出所自体に反対している人がかなり多い印象があります。
死刑賛成派もちらほらいるようです。
このような犯罪者を税金で生かすのはもったいない、と。
死刑反対派でも、終身刑を求めている人が多いようです。
何か事件があると厳罰を求める人は多いですが、
アメリカもその辺は変わらないといった印象を持ちました。
コメント