事実関係
2023年7月、
FBI(アメリカ連邦捜査局)は
2週間にわたり、
アメリカ全土で人身売買容疑の捜査を行った。
この捜査を「クロスカントリー作戦」という。
ほぼすべてのFBI支局は、
この「クロスカントリー作戦」に参加した。
そして、200人以上の人身売買被害者を救出し、
125人以上の容疑者を特定・逮捕した。
(アメリカ政府当局による発表)
上記の捜査で救出された被害者には、
59人の行方不明の児童が含まれていた。
児童たちは性目的に人身売買され
性的被害を受けていた。
(FBIによるニュースリリース)
逮捕された容疑者の人数
・児童に対する人身売買の容疑者 126人
・成人に対する人身売買の容疑者 68人
(FBIによる)
FBIの「クロスカントリー作戦」とは何か?
概要
「クロスカントリー作戦」とは、
FBIが2003年に
人身売買された後に性的被害を受けていた未成年者を探し出し、
救出して以来、
継続して取り組んでいる
人身売買に対する捜査である。
FBIは毎年2週間、アメリカ全土を対象に
人身売買容疑に対して、
集中的に捜査を行う。
今年2023年で13年目を迎える。
関係機関と体制
「クロスカントリー作戦」は、
アメリカ全土の連邦政府機関、
州政府機関、地方機関が参加する連携作戦でもある。
全米行方不明・被搾取児童センター(NCMEC)も
この捜査の重要なパートナーとなっている。
(FBIによる発表)
関係機関が
人身売買業者、ネットワーク、被害者を特定し、
FBIは
被害者の救済を含む捜査活動をする。
関係者の話
FBIのクリストファー・レイ長官
「人身売買は、
私たちの社会で最も弱い立場にある人々を
食い物にする重大な人権侵害です。
この脅威に対するFBIの行動は決して揺らぐことはなく、
このような残虐行為は決して許されない、
というメッセージをFBIは送り続けます」
メリック・B・ガーランド司法長官
「人身売買業者は、
私たちの社会で、最も弱い立場にある人々から
奪い、危険にさらすなど、
被害者に想像を絶する被害を与えています。
我々は人身売買を防止するため、
アメリカ全土の法執行機関と協力していきます」
特記:昨年度実績
2022年8月、
2週間にわたる活動で、
141人の成人の人身売買被害者、
84人の未成年の児童性売買被害者、
37人の行方不明児童が発見されている。
引用:https://www.yahoo.com/news/fbi-over-200-sex-trafficking-115025011.html
ブログ主の雑感
こんなことなんて1件あっただけでも
2週間は心苦しくなる話なのに、
こんな件数があるなんて、という感じです。
引用元のコメント欄には「よくやったFBI」などの賞賛と
犯人に対する厳罰を求める声が多いようです。
でも、そもそもこういうことが少しでも減るように
できないものでしょうか?
誰かに誘拐されて、勝手に値段が付けられて
誰かから誰かへ売られていく。
売られた先で道具として扱われる。
現代では労働の道具としてよりも、
性的な対象として扱われる。
貧しかったり身寄りがないとターゲットにされる。
もうどうしたらいいか・・・。
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