事実関係
2023年8月23日(水)に、
ウィスコンシン州のミルウォーキー市で
アメリカ共和党からの大統領候補を選ぶ、
党内予備選挙の候補者たちによる
討論会が開催される。
画像引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%BC
予備選挙の候補者たちは、何ヶ月もの間、
予備選挙に向けた演説会などを開いていた。
今回の討論会では
ほとんどの有力候補者が集まり、
ステージで共演する初めての場となる。
特記①:引用元筆者の考える、この討論会の重要さ
ミルウォーキー市では2024年夏に
共和党全国大会も開催される予定だ。
従って、この討論会とミルウォーキー市民の反応は、
注目する必要がある、と引用元筆者は考えている。
また、最有力候補のドナルド・トランプ前大統領は
この党内討論会を欠席すると見られている。
ライバルたちにとっては混戦から抜け出すチャンスとなる。
特記②:この討論会への参加資格
共和党全国委員会は、
予備選挙の候補者たちに対し、
このミルウォーキー市の討論会に参加するための、
厳しい資格試験を課している。
必要な資格は3つある。
①少なくとも20州から
40,000件の個人献金を受けていること。
②予備選挙の候補者は、
全国的な世論調査や
予備選挙初期の世論調査で
1%以上の支持率を記録していること。
③予備選挙の候補者は
「予備選挙を勝ち残った大統領選挙本戦の候補者を支持する」
という「忠誠誓約書」に署名すること。
ほとんどの候補者は③の「忠誠誓約書」に同意している。
しかし、ドナルド・トランプ前大統領を含む一部の候補者は同意していない。
討論会に出場予定の候補者たちを大紹介!
ミルウォーキー市での討論会の
出場権を得たとされる候補者たちは以下の11人。
①ロン・デサンティス氏
フロリダ州知事。
世論調査で、トランプ氏に次ぐ2位につけている状況。
画像引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9
しかし、最近の世論調査では
ニューハンプシャー州で
クリス・クリスティ氏に次ぐ
3位に転落している状況。
デサンティス氏のチームと、
資金提供者たちは、
この討論会を、
何ヶ月も苦戦している予備選挙戦の、
ジャンプ台にできる可能性がある、と言っている。
一方、8月17日(木)に
ニューヨーク・タイムズ紙が報じたところによると、
デサンティス氏の政治資金管理団体は、
クリスティ氏などの、他の候補者が仕掛ける論争から
トランプ氏を守るために、
「討論会の大半の発言をデサンティス氏にしてもらいたい」
などと、トランプ氏のための捨て駒のように考えているという。
②ヴィヴェク・ラマスワミ氏
38歳の起業家。
世論調査でデサンティス氏を追い上げている状況。
画像引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%9F
トランプ前大統領には法的問題がある。
しかし、そんなトランプ氏を擁護することで、
ラマスワミ氏は高支持率を得ている、
と引用元筆者は分析している。
ラマスワミ氏は、
FBIの閉鎖や、メキシコの麻薬カルテルへの空爆など、
多くの過激な政策を掲げている。
選挙資金集めの一環として、
ラマスワミ氏のための寄付集めボランティアをした人は、
謝礼として、集まった金額の10%を受け取れる、
というプランを展開している。
③ニッキー・ヘイリー氏
前サウスカロライナ州知事。
唯一の女性候補。
画像引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%BC
予備選挙戦の序盤、各州を遊説したが、
ほとんどの世論調査では1桁台に低迷している状況。
8月17日(木)に発表された、
ニュースメディア『ポリティコ』のインタビューで、
ヘイリー氏は「私は『2番手』に立候補するつもりはありません」と述べた。
これは「ヘイリー氏は副大統領に選ばれるために立候補している」
という世間の目に対する否定コメントだ。
ヘイリー氏は以前、トランプ政権の国連大使を務めていたことがある。
④ティム・スコット氏
サウスカロライナ州選出の上院議員。
今回の選挙で最も有名な黒人候補。
資金調達に成功している。
画像引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88
全米世論調査では支持率3%前後だが、
ニューヨーク・タイムズのアイオワ州世論調査では支持率9%。
トランプ氏、デサンティス氏に次ぐ3位につけている状況。
スコット陣営は今年初め、600万ドルの広告枠を購入。
さらに最近、800万ドルの広告枠購入を発表した。
⑤ダグ・バーガム氏
ノースダコタ州の知事。
億万長者。
画像引用元:https://www.wikiwand.com/en/Doug%20Burgum
討論会に出場するために必要な寄付者数を達成するため、
選挙キャンペーンとして、
1ドル寄付した人に対し、20ドルのギフトカードを提供する、
という異例のアプローチをとった。
バーガム氏の陣営は7月、
「バーガム氏は討論会に参加する資格を得ました」と発表したが、
資金集めや勧誘の手法に対する合法性については
引用元筆者も疑問を持っている。
⑥クリス・クリスティ氏
前ニュージャージー州知事。
画像引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3
クリスティ陣営は「討論会のステージに上がる資格を満たした」
と発表している。
しかし共和党全国委員会は、
「まだ寄付者の情報を確認中であり、
署名すべき忠誠の誓約書もまだ提示されていない」
と述べている。
2016年、トランプ氏が大統領選に出馬した時に、
トランプ氏を支持した最初の知事がクリスティ氏だ。
しかし現在では、共和党内でトランプ氏を最も激しく批判する人物となった。
2人はこの夏の大半、辛辣な言葉を交わしてきた。
最近では、トランプ氏がクリスティ氏を「冷徹な負け犬」と呼び、
クリスティ氏はそれに対してトランプ氏を「臆病者」と呼んでいる。
⑦マイク・ペンス氏
前副大統領。
画像引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%B9
8月初め、ペンス氏の陣営は、
「討論会への参加資格を得るための
定められた献金額を集めた」と発表した。
ペンス氏は元上司であるトランプ氏を公然と批判している。
直近の起訴に対しては、
「2020年の選挙は不正ではない。
トランプ氏とその同盟者たちが主張しているような、
激戦州での不正選挙はなかった」
と述べている。
知名度とは裏腹に、ペンス氏は世論調査でも低迷しており、
1ケタ台前半から半ばを推移している状況。
⑧エイサ・ハッチンソン氏
前アーカンソー州知事。
元連邦検察官。
画像引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3
8月20日(日)、「討論会に参加する資格を得た」と語った。
トランプ氏批判者のハッチンソン氏は、
今のところ共和党有権者の支持を得られていない。
⑨ペリー・ジョンソン氏
実業家。
ミシガン州出身。
画像引用元:https://en.wikipedia.org/wiki/Perry_Johnson_(businessman)
8月18日(金)、「討論会に参加する資格を得た」と語った。
保守的な思想を持つ。
⑩フランシス・スアレス氏
マイアミ市長。
画像引用元:https://en.wikipedia.org/wiki/Francis_Suarez
共和党全国委員会は
「スアレス氏が討論参加のための基準を満たしているか、
現在確認中。
しかし討論会に参加する資格はある」
と発表している。
資格はあるようだが、参加の可能性は低いだろう、
と引用元筆者は予想している。
⑪ドナルド・トランプ氏
今年に入り、4件の起訴が相次いだが、
大統領候補筆頭としての地位は揺らいでいない状況。
画像引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97
トランプ氏は討論会への出席にほとんど興味を示していない。
ニューヨーク・タイムズ紙は、
「トランプ氏は討論会を欠席し、
代わりにタッカー・カールソン氏による
トランプ氏へのインタビュー記事を発表するだろう」
という予想を掲載している。
全国世論調査では、
トランプ氏の得票率はいずれも50%を超えており、
最も近い競争相手に40ポイント近い差をつけている。
(Fox News、Quinnipiac、Economist/YouGov)
トランプ氏は、他の候補者を圧倒していることから、
指名争いのライバルと議論する意味はほとんどない、
と主張している。
記事引用元:https://www.yahoo.com/news/first-republican-presidential-debate-2024-election-milwaukee-august-23-143111064.html
ブログ主の雑感
色んな人が出てますねー。
州知事とかが多いみたいですけど、
「億万長者」とか「実業家」みたいな人もいるようです。
・寄付を1ドルくれれば20ドルのギフト券をあげる
・寄付を町内で集める係をやってくれたら、
その人が集めてくれた寄付金の10%をあげる
↑なんかは、もう金がある人の力技です。
いいのかアメリカよ、それで。
トランプ氏がダントツで支持率が高いようですね。
いろいろ言われてもこれというのはどういうことなんでしょう?
また、トランプ氏のニュースってトランプ氏が変な表情だった瞬間を
トランプ氏の画像として使うことが多いんですよ。
マスメディアも敵に回してるってことですよね。
それなのに支持率が圧倒的だと。
さらに、トランプ氏と意見が近い候補者は支持率が高く、
意見が異なる候補者は支持率が低い傾向もあるようです。
ただ、このニュースの引用元コメント欄は荒れに荒れていて
やはりトランプ氏をボロクソに言う書き込みが、かなり多いようです。
わからないなー、アメリカの世論。
物事を見るのは難しいですね。
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