事実関係
概要
2023年8月5日(土)、
アラバマ州の川沿いで、
十数人が関係する大規模な乱闘が起こった。
その件で、少なくとも4件の逮捕令状が発行された。
詳細
アラバマ州モンゴメリーの
リバーフロント・パークの船着き場で
黒人と白人による人種差別と思われる大規模な乱闘事件が起きた。
乱闘事件は、黒人の港湾作業員が
ポンツーンボート(オープンデッキ型のボート)の乗客(全員白人)に、
「私たちのリバーボートを停泊させるための公式なスペースに
そちらのボートを停めないでほしい」と告げた後に始まった。
(目撃者談)
乱闘の動画がX(元Twitter)にアップロードされた
目撃者によって、
この乱闘事件の動画がX(元Twitter)にアップロードされた。
引用元記者が動画から読み取ったことを下記に挙げる。
・港湾作業員が1人の男と口論した。
・口論の男とは別の男が、港湾作業員に突進し、パンチをした。
・この時のやりとりの音声は、野次馬の声で聞き取れない。
・数秒のうちに、少なくとも他の4人の白人男性が、
地面に横たわっている港湾作業員を殴ることに加わる。
・数秒後、別の黒人男性が駆け寄り、状況を和らげようとした。
・船着き場から数メートル離れたところにいたリバーボートの
黒人男性従業員が、
倒れている港湾労働者を助けるために海に飛び込んだ。
・リバーボートが停泊すると、
数人の船の従業員と野次馬が下りてきた。
・彼らはみな黒人で、白人たちのポンツーンボートに近づいた。
・より大規模な乱闘が始まり、数分間続いた。
・少なくとも1人の女性が水に投げ込まれ、2人が椅子で殴られた。
・やがて警察が到着し、白人と黒人の数人が逮捕された。
乱闘後の状況
乱闘の後、
何人の逮捕者が出たのか、
また逮捕された者たちがどのような罪に問われているのか、
すぐには明らかにされなかった。
モンゴメリー市長のスティーブン・リード氏は、
8月6日(月)午後、短い記者会見で、
「市側と致しましても、
乱闘の時に何が起こったのかを正確に解明するため、
全力で警察とともに調査を行っております。
そのことをモンゴメリー市の皆様に
お知らせしたいと思います」
と述べた。
モンゴメリー市の歴史で初の黒人市長であるリード氏は、
「あってはならないことです」
と付け加えた。
乱闘事件の影響
ネット上の書き込み
多くの人々は、モンゴメリー市の人種問題的な歴史をふまえ、
港湾作業員を擁護する書き込みをネット上で行っている。
参考:モンゴメリー市について
アラバマ州のモンゴメリー市は、
アメリカで、最も奴隷貿易が盛んだった都市でもあり、
その後、残忍なアパルトヘイト体制となった歴史がある。
しかし、
アメリカの奴隷貿易廃止、公民権運動、黒人選挙権の推進において
重要な役割を果たした都市でもある。
また、黒人が大多数を占める都市でありながら、
近年、初の黒人市長が誕生したばかりでもある。
最初に救助に向かった青年について
最初にリバーボートから海に飛び込んで、
港湾作業員の救助に向かった黒人青年は、
多くの人々から英雄と称えられた。
その後、アーレンさんという16歳の男性であることが判明した。
アーレンさんの両親は
Yahooニュースに寄せた声明の中で、
支援の声に対する感謝の意を伝えた。
関係者の話
C.J.ローレンス弁護士
「アーレンさんの信念を持った行動は、
アーレンさんの両親にとって誇れるものでした。
アーレンさんは世界中からの力強いサポートに感謝し、感動しています。
アーレンさんは今、学校での学業に集中しています」。
「港湾労働者を助けていた人たちは
全員刑務所から釈放されました」
モンゴメリー市警の広報担当者 サバ・コールマン氏
「現時点では4件の逮捕状が出ています。
さらに映像の確認し、
もっと多くの逮捕状が出される可能性があります」と、
(Yahooニュースへの声明)
モンゴメリー市長のリード氏
画像引用:https://twitter.com/stevenlouisreed
「警察は8月8日(火)に
この事件についての最新情報を発表する予定です。
また、今回の乱闘事件の責任者を裁判にかけるつもりです」
「私たちは、
コミュニティ内のどんな種類の暴力であっても軽視をしません。
暴力的な行動を選択した者は、
刑事司法制度によって責任を問われることになるのです」
記事引用:https://www.yahoo.com/news/montgomery-brawl-mayor-reed-boat-fight-violence-black-white-210932513.html
ブログ主の雑感
こういうことが後を絶たないようです。
なんで自分(たち)が偉いって勘違いしてしまうんでしょう?
人種問題も当然あると思うんですけど、
なんかこう、停めちゃいけないとこに堂々と停めるとか、
騒いじゃいけないところで騒ぐとか。
注意されればとにかく怒る。
自分は特別者であるという根拠のない思い込みが崩れないように
とにかく怒る。
でも本当はわかっているのかもしれません。
マンガ『ナニワ金融道』にはこう書いてありました。
社長「自分が正しいと思ってるヤツと、
自分の言ってることは
内心、理不尽なことやと知ってるヤツとでは
どっちがゴネると思う?」
灰原「それは当然、自分が正しいと思っているヤツでしょう?」
社長「そう思うやろ。
ところが違うんやな。
自分が間違ってると知ってるヤツの方が
ようゴネるもんなんや」
灰原「えっ?
でも、自分が正しくないのなら、
おとなしく遠慮するのが普通でしょう?」
桑田「アホやのー。
正しないのにコブシ振り上げる連中の方が
ゴネるに決まってるやないか」
社長「そういうことや。
オイ、吉村。
もしお前がそういう立場になったらどないする?」
吉村「僕だったら
相手の些細なことにインネンをつけて
話を本筋からずらして攻撃すると思います」
元木「ようわかっとるやないか。その通りや」
社長「相手の弱点見つけて
食らいついてゴネまくるしか
しかたないんや。
それに自分が百パーセント正しいと思てるヤツは
焦る必要はないんや。
最悪、法廷で決着つければええんやからな」
灰原「なるほど。
それで自分が正しくないと知ってるヤツほど
ゴネるんですね」
社長「そういうことや」
そういうことなんですね。
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